『カラダにいい食べ物』ってなんだろう。

「体によい食べ物って?」

 

昨日の 自然生活学勉強会 初級編第三回は、こんな質問からスタートしました。

 

 

 

受講者の方全員に、考えてもらったことをすべて言ってもらいました。

 

・肌や髪がきれいになる つやつやになる

・不調が改善する

・腸内細菌に良い

・腸内細菌のバランスが良くなる

・病気にかかりにくくなる

・成長を促進する

・無農薬 無化学肥料 自然栽培 オーガニック

・おいしい 心が満たされる

・お通じがよくなる

・添加物 カラダに悪いものが入ってない

・常に食べても大丈夫

・不自然なものがない 不自然なものが少ない

・国産

・体に合っている

・砂糖不使用

・体質改善される

・元気になる

 

などかな。

(似たような答えはまとめました)

 

うんうん、その通り、と うなずきたくなることばかりです。

 

 

でも、自然生活学勉強会は、もう少し突っ込んで考えてほしいので、

ここから話をすすめました。

 

 

「その『不調が改善される』って誰が言ったんだろう」

 

「症状が改善されるのは、症状をおさえたのか、それとも、治癒に向かったのかどっちなんだろう」

 

「成長を促進のために、子どもにだけ、栄養豊富なものを与え続けることはどうなんだろう」

 

「体にいいと言われるものを 使い続けることは どういうことなんだろう」

 

 

 

そして、この時は言いませんでしたが(笑)

 

「無化学肥料」がよいということは、

 

化学肥料はだめで、有機肥料はいいってことだと思うんですけど、

 

有機肥料ならいいんでしょうか。

 

化学肥料と有機肥料の違いはなんでしょうか。

 

抗生物質の使用は気になるけれど

抗生物質を使用したであろう家畜の糞尿からつくられた有機肥料は 大丈夫なんでしょうか?

 

 

 

 

今から15年程前でしょうか。

 

まだ新婚当初(私にもそんな頃があったのよ((笑))

 

やっぱり健康によいものって魅力的なので、

私は、自然栽培系の宅配業者に毎週注文している時期がありました。

 

 

その当時、たまたま読んだ 「美味しんぼ」というマンガだった気がするんですが

 

有機肥料について見かけました。

 

 

それは、抗生物質使用している家畜の糞尿から創られる有機肥料には

残留抗生物質がある可能性があるから、下手すると化学肥料より危ない

 

というような話だったと思います。

(そう受け取っただけかもしれません 違ったらすみません)

 

 

そこで、私は、自分が利用している野菜宅配業者に問い合わせをしました。

 

でも、それは科学的なデータがないとか何とかで、結局まともなお返事はもらえませんでした。 

 

 

ところが、今は結構 そこまで気にしている方も増えているし、

そういう生産者も増えていると思います。 

科学的データも出てきてるんじゃなかったかなー。

 

 

 

また、油の話、オメガ3については、ここ数年で自然療法などの世界では概念がひっくり返りましたが、

そうやって、当時はよいと言われていても、時間がたつにつれてわかることが出てくるのです。

 

 

はっきり言って、

今私が良かれと思って選んでいることも、とても有名な人がいいと進めていることも、

数年後 10年後、数十年後には、ひっくり返ってるかもしれない。 

 

 

自己責任ってその覚悟も含めてなのです。

 

 

それでも、今持ちうる情報と、自分の体感と、臨床例と、たくさんのことをすりあわせて

そのときのbetterを選んで実践することしか、私にはできません。

 

でも、誰もが化学なんて好きなわけじゃないし

お金や時間をかけて学校教育以上のことを学ぶことができる人ばかりとも限らない。

 

 

それならば と、私が一つ、これなら、と考えた基準の一つが

 

「出来る限り、自然界であり得ることだけを選んでいく」

 

「不自然なもの(悪いものという意味ではなく、自然界ではなさそうなこと、もの)を減らしていく」

 

というものです。

 

 

自然生活学勉強会はここがベースになっています。

 

 

 

私がもし、有機肥料を選ぶなら、なるべく、枯葉が堆肥になったものを選びます。

少しは、動物の糞尿が入っててもいいと思うけど、比率を間違えたらアウトと思ってます。 

 

そして、有機肥料栽培よりも、無肥料を選びます。

 

畑を耕す栽培よりも、無耕起栽培の方がいいと思っています。

 

なぜなら、自然界の野山では、どばどば有機肥料がばらまかれることも、

畑を耕すことも、本来ないからです。

(もちろん、獣や昆虫類など、そういった動物性のものもはいるので、植物性肥料だけが全てとも思ってません。)

 

 

 

肌につけるのであれば、

人工的に作った水ではなく、湧水を手に入れることを選びます。

 

それも、

もし、肌に症状があり、炎症がひどければ、そういう措置も考えるというだけで

それなりに今のところ健康であれば、浄水は使いますけど

特別なことはしません。特に子どもには。

 

 

なぜなら、子どもには、今生きている土地で生き抜く力を身に付けてほしいから。 

 

生きる力って

 

何も社会性や対人関係、事務処理能力や協調だけではありません。

 

 

今親が食べているものを、食べて消化吸収できる力も

今ある環境で生き抜くカラダの仕組みも、

生きる力です。

 

 

離乳食も同じです。

 

自分の子どもが将来どこに住むかはわかりませんが、

日本の可能性が高ければ、

 

日本のスーパーで手に入れられる食べ物で、

生きて成長していける力をつけるのが、大人の役目と思っています。 

 

 

でもそれが、

今もし自分の子どもに 強いアレルギーやその他健康について心配なことがあれば、

また違ったことをするでしょう。

 

 

 

 

その人、その子どもによって、またその本人の家庭環境や状況によって

出来ることは変わってくるし、ひとまとめに これがいいなんていうことは 誰にも言えません。

 

 

結局

選んで、調べてそしてやっていくしかない。

 

私は自分の経験から、そう思っています。

 

 

そんな私も、子どもの離乳食では実は取り返しのつかないこともしたこともあります・・・ちーーん。

 

あ、この話は

HPで 音声にしてあるので、聞いてもらうと・・・まあ反面教師になるかも(涙)

 

→2016.09.05 音声講座 「私のローフード離乳食失敗談」

https://aoikei.com/160905voice/

 

 

 

信じてたんだよね。

その食事方法を。その食べ方を。

 

もちろん、それだけが原因じゃないんだろうと思うんだけどね。

 

 

でも、あとあと、自分が勉強して、色々カラダのこと自体をよく知るようになって、

愕然とした事実です。

 

 

私の離乳食の一番の失敗は、

 

「噛む」力を育てる機会を奪ったこと

 

かな。

 

別にさすがに今は、それでどん底まで後悔するとかないけど(笑)

 

でも今でも、娘の虫歯の治療根をみると、ちっとばかし心が痛みます。

ま、永久歯じゃなくてよかったということにしてますけどね(笑)

 

 

 

カラダは間違いません。

 

だから、ある特殊な環境を用意すれば、

 

「自分はここで生きていくんだー」

 

と思って、それに適応する体に成長していく。 適応していく。

 

 

 

 

って考えたら、何か新しいことをする前に、

 

特別なことを親がしてあげないと、ほんとにダメ?

 

って一度、考えてみることが、大切なんじゃないかなぁと思います。

 

私はね(笑)

 

 

 

全部調べるの大変だし←これが一番大きいかもw

 

 

 

わざわざお金かけなくたって、特別なことしなくったって、

まずは、不自然なもの、自然界ではなさそうなことを

減らしていく。

 

全部なんて無理だから、トータルで少しずつでいいじゃんね(^^)

 

と、思ってます(^^)

 

 

 

 

 

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