自然療法 という言葉を聞くと
「なんとなく体によさそう」
「体に害がなさそう」
「効果はあんまりなさそう」
「ちょっと 古い考え」
そんな イメージがあるでしょうか。
自然療法=自然治療 と言われることもあるそうですが
具体的に 何をしていると自然療法で
どんなものを使っていると自然療法かと言われると 明確な答えはありません。
場合によっては
自然療法というのは 自然のものを使って自己治癒力をひきだして
症状や心身のバランスの崩れを 健康な状態にもどすものである
という説明もあります。
では 自然なものとは何か。
アロマ(精油)
漢方
食べ物
クレイ
ハーブ
などなどが 一般的なイメージでしょうかね。
多くの場合において、「西洋医学の薬や医療器具」と比較した場合に
それらは 自然である という意味が強いと思いますが、
よく考えてみたら、今の医学で使われる薬の多くは石油からできていますが
そもそも石油というのは 太古の時代の生き物の死がいが
長い時を経て 油(原油)となっている というのが今一番有力な説ですので、
西洋医学の薬も、大元は自然なものからできています。
また、ハーブをその場でつみとって、もんではったり 汁をつけたりすれば
それは人の手は入っていませんが、
ハーブを機械で乾燥させたり、
品種改良したりしたら、それはもう 完全な自然なもの とは言えません。
だから、西洋医学に対して自然とかっていう対立構図を作ることに
あまり 意味は私は感じていません。
あまり 意味は私は感じていません。
そして、突き詰めれば、「医療行為」「症状を治そうとする療法」自体が
もう 不自然なんですよね。
だって自然界には お医者さんも 薬も 施術者もいません。
せいぜい、温泉に入ったり、薬草的なものを食べたり、傷口をなめたり
じっと何も食べずに眠っていたり、ただそれだけしか 野生動物たちはしません。
でも、自然療法を使えば、自己治癒力が引き出されるから!
という話もあるんですが、
西洋医学を使った療法を用いても 最終的にヒトの体を治しているのは
その人自身の治癒力です。
風邪薬は風邪を治すのではなく 症状を楽にしておいて(咳止めや鼻水止めなど)
その間に カラダの自己治癒力が働いてくれるから カラダが治るのです。
こんな風に考えると、そもそも自然療法という言葉もなぁ と思いませんか?
それでも
私自身が 自然療法というものは いいものだと思うのは、
もちろん 自己治癒力をひきだすことをメインにおいていることだし、
症状や不調を通して、自分自身のカラダ・ココロ・イノチと向き合えるからです。
カラダの症状は
自分のイノチからのメッセージです。
それを 各種自然療法の哲学と照らし合わせたり
それぞれのツールを通して 聴き取り 対話していく。
最初は うまく 自分のイノチからのメッセージが受け取れなくて
見当違いのことをしてしまうこともあるかもしれません。
でも 続けていけば ちゃんとキャッチボールができるようになります。
イノチ を 軽んじているわけではないけれど
なんとなく 大事に感じるということが少なくなってしまっていて
自然が大事なはずなのに、自然から遠ざかってしまっている
現代の日本だからこそ
立ち返りたい、見直してみたいことがあります。
今 出ている症状や うまく行かない心身のバランスの崩れは
イノチからのメッセージです。
私たちのココロもカラダも、この大地の上で、
自然界の条件の中でこそ 十分に命を発揮できるよう 既に完璧に作られています。
そのイノチの力に立ち返り、対話し、見つめ直していき、
カラダという土台を整えることができる。
それが 自然療法と言われるものよさだと 私は考えています。
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