新学期とこどもと担任 知っておいたら見方が変わるかも

こんにちは、院長あおいです。
2023年度もスタートし、お子さんたちは新学期がスタートして少しお疲れ気味の子が多いようです.

さて、新学期ということで、多くのお子さんが担任の先生が代わり、ご本人含めて親も、喜んだり、残念がったり(笑)、そのほか色々思うところも出てくる時期です。

ここで、小学校中学校などに通うお子さんがいらっしゃる保護者の方にはぜひ知っておいてほしいことが。

 

 

先日いらしたクライアントさんが、

「新しい先生が、厳しすぎて、断定というか、抑圧が強くて色々思うことがある」

という話をされていました。

 

お母さんの気持ちは非常に良くわかります。
私も、元教員といえど、我が子のことに関しては、つい色々心配になり、最近は我が子に
「過保護すぎ!」
と言われる始末(笑)。

ただ、そういう感情というのは湧いてくることにいいも悪いもないので、それはおいといて。

少し、学校の先生たちの裏話というか、こういう意図があることもあるよという話をお伝えしました。

 

⒈一斉指導と個別指導の使い分け

学校の先生というのは、今思うとなかなか色々マルチタスクに塗れてるなと思うのですが、一人ひとりの子どもに配慮した指導をすることと同時に、

「集団を育てる」

といういわゆる学級経営というものがあります。

お子さんにとっても新学期って大きいことだと思うんですが、
先生たちにとっては大事どころか、もうこのスタートで一年が決まる!と言っても過言ではないくらい重要な時期。

そこで、先生というのは

「私が担任するこのクラスの軸やルールはこういうこと!」

というのを、全ての場面で示すのが新学期です。

もちろんそれは、
「1年後にこどもたちにはこういう力が育っている」
というゴールを見据えたもの。

・挨拶の仕方
・机の上の筆記用具の置き方
・座る姿勢
・立つ姿勢
・トイレの行き方
・水筒の飲み方
・質問の仕方
・日直に係仕事
・給食の配膳
・いただきますご馳走様のタイミング
・掃除の仕方
・朝の会帰りの会
・声の大きさ
・してはならないこと

 

などなど。

・・・・・ちょっと思い出しただけでやること多すぎて吐きそう(笑)

これらの、いわゆる学校生活を送る上での基本事項というのは、いちいち口うるさくてめんどくさいように見えるかもしれませんが、たった一人の先生が30〜40人のクラスを教えていくには、どうしても必要不可欠なことなんです。
(今の所ね。時代的には変わってきてるのはみんなわかってる)

とはいえ全員が、先生の言う通りに動けるはずがないのもよくわかっています。

そこで大抵の場合
【一斉指導】と【個別指導】を使い分けることが多いです。

例えば、
「水筒を飲むのは休み時間です」
と、一斉指導する。

でも、それが難しい子には個別で
「必要な時は教室の後ろで静かに飲みましょう」

みたいな。(例えです。)

 

こんなこと書くと、今の時代に
「水分補給まで我慢させるなんて!」
と怒る方もいるかもしれませんが。

小学校卒業するまでに
暑い日でもないのに45分の授業時間すら、喉の渇きを我慢できないのでは正直その先困るのは目に見えてます。
(体調不良時は別ですよ)

 

とまあ、こんな感じで、一斉指導では全体としてのルールや基準を。
でも、個別指導として、必要なフォローをしていることはとても多くあります。
そして多くの場合、誰がどんなふうに個別でフォローしてもらっているかは、子どもたちは見ていません。
自分の関係ないことなら知らないと思います。

ということは、お子さんが学校で見聞きしてきたことは、
先生の指導の全てではないということです。

多くは一斉指導と、自分個人への個別指導のことしか知らないかなと。

 

【2.夢や希望、理想を語ることが善とは限らない】

新しい担任の先生になった時に、必ず言われるのが

「前の先生より、優しい」
「前の先生より、厳しい」
「前の先生より・・・」

という、比較(笑)。人間ですからね(笑)
それは致し方なし。

で、特に保護者の方が気にされるのが、想定以上に厳しい場合。

そんなに強く抑圧しなくても・・・、という我が子が可愛いが故に不安・・・からの不安になるのもそれも親(笑)

ただ、私の経験上ですが。

日本も、各地域、地区ごとに住んでる子達はさまざまで、その背景である家庭環境や地域環境もさまざまです。

 

実際に、理想論を語ったところでこどもたちの耳には届かず、
最初は厳しさやルールや規律である程度保たないと、学級崩壊するようなことも少なくありません。

私たち親、特に、私や当院と関わってくれるような方々は、
温厚で、社会的で、非暴力的で、夢や理想、信念などを大切にされることも多いかと思うんですけれども。

学校の給食が命綱。
家で暴力的なことや抑圧は当たり前。

そんなことがあるのも事実です。
(例えそうでも、夢や理想は語り続けることで何か変わるはず、と私は信じたいですけども。)

そういうところでの勤務経験が長い先生は、
まず、「集団という形」を保つために厳しい指導でスタートを切る場合もあるかと思います。

 

という、文章にすると長ーい話を、もう少しざっくばらんにお話しさせていただきました(笑)

 

それで、じゃあ肝心の私は保護者としてどうかというと

厳しい先生に当たれば、どきどきハラハラしながら毎日送り出し。
ちょっと緩い感じの先生に当たれば、もうちょっとちゃんとしてほしいなとブツブツ心で思っており。

いやー、ダメですね。
つい色々思っちゃう(笑)

でも、基本的には
「心身への危険性」に関わることがなければ、
わざわざ先生の指導に口を出さない
と、心に決めております。
(でも、我慢できないと、面談で言うは言う。)

 

私の話はさておき。
非常に難しいことではあるんですけれども。

実際に先生や学校側も気づいてないけれど、
本当はどうにかしてもらったほうがいいこともあるし、
親の取り越し苦労のこともあるし。

でも、疑問に思ったことは、先生に聞けた方がいいとは思います。クレームや文句や比較ではなく、先生の意図を聞く。

これも簡単に言ってますけど、難しいんですけどね(笑)

 

ということで、どこまで参考になるかはわかりませんが。

心身が壊れるほどの負荷は困りますが、
ある程度の負荷を乗り越えながら子どもは成長します。

産道通る時って、赤ちゃん激痛だっていうし、
帝王切開などでも、最初に息を吸うときも苦しいって言うし。

それを考えたら、こどもって結構強いと思いませんか?
小さく見えるだけで(笑)。

 

子育ては自分育て。

一緒に乗り切っていきましょう!