「引き寄せ」という言葉を耳にするようになってから、2年くらい?
願うだけで未来が変わるなら 楽かも!
とか
思考で得たい未来が得られるなんて素敵!
とか
見た目によらず、ミーハーな私は、とっても興味がありました(笑)。
が、興味はあって、「いいかも!」って思うんだけど
そこに 納得のいく理論がなければ、納得がいかないのが私のめんどくさいところ。
引き寄せの本も読んだことあるし、
掲載されてるワークとかもやったことあるけど、
でも 心の底で納得はしてなくて。
まあそのうち勉強してみるかと思っていた時に
昨年夏に たまたま ワクチン講師養成のブラッシュアップ会でいった
新宿(あれ?代々木?いや、どこだっけ、東京駅じゃないしなー)、都内のホテルの
すぐ下にあったコンビニで出逢ったのがこの本。
宇宙のはじまり [ 多田将 ]
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高エネルギー加速器研究機構とかいうところの いわゆる本物、本職の
素粒子物理学者の書いたものですね。
クウォークとかレプトンとかミューとかニュートリノとか
17
10 (10の17乗)とか
物理苦手な私からすると、専門用語も山ほど出てきて、
何度も 前に戻ってはまた進めて、みたいな感じで、 結構時間かかりました。
ウィークホゾンとか・・・・なにもの!!みたいな(笑)
東京からの帰りの新幹線で ちょっと読んだけど すぐ寝た(笑)
で、本の要点をいくつか書きますと、
・現在の最先端科学技術で解明されている この世界の全てを構成する物質(素粒子)は
たった 12種類。
・ただし、それらの素粒子は、そう簡単に分離できず、そのままの形で取り出すことは不可能。
・それらが発生した瞬間にすぐ壊れた後、その残骸をかき集めて、分類している。
・宇宙の始まりの1秒後に、いわゆる元素(水素とか 炭素とか)が合成されるが
それらを合成するための素粒子はが自由自在に素粒子の形で存在していたとき、
宇宙は、ものすごい高温だった。(10000000000℃以上)
・宇宙の始まりのときの温度は
100000000000000000000000000000000℃
(10の32乗度)
・1秒後には 10の32乗℃から 10の10乗℃まで冷えてしまっていたので
もう、素粒子は何にでもなれる自由自在な存在ではなくなっていた。
・現在の科学で再現できている高温状態は10の17乗℃までなので
完全に自由自在の素粒子の状態は 少なくとも科学ではほんの一瞬しか再現できていない。
こんなとこですかね。
もちろんもっともっと 細かく丁寧に書かれていますけれど。
つぎに、引き寄せでよく聞かれるダブルスリットの実験ですが、
こちらについては、電子銃というものを使っています。
電子は、素粒子12種類の内の一種類であり、
この電子が、
一本のスキマ(スリット)を通り抜ける時と
二本のスキマ(ダブルスリット)を通り抜けた時では
動き方が違ったとか、
人間が観察のためのカメラを設置しているかしていないかで
粒のように動いたか、波のように動いたかが違うとか、
そういう話です。
ちなみに、このダブルスリットの実験は、真空化(電子の動きを邪魔するものが何もない状態)で行われています。
で、引き寄せの法則などで
「観察者の意図(思念)があるかどうかで、この世界を作っている素粒子の動きが変わるのだから、自分たちの意識で 未来が変わる。引き寄せられる。」
的な話がよく出ます。
ここからは私の考察ですけれども、
まず、ダブルスリットの実験から考えても、
私たちの思念が、この世界に何かしらの影響を与えたり、
干渉していることは間違いないと思います。
だから、ある意味、私たちの思考が未来を創るというのは 正しいと
いえると思う。
が!!!!
ここからが本題なんですけど(笑)
・まず、私たちの世界を作っている12種類のうちのたった一つである電子でしか、実験は証明されていない。(他のは見たことないんですが、もし見かけたら教えてください)
・実験下では真空状態だったが、私たちが生きているこの世界は真空ではない。
(思念の広がりや動きを邪魔するものが物理的にある)
ということが、ずっと引っかかっています。
条件が同じでないのに、全く同じ結果になるってことは基本的にないわけですよ。
実験ってね、本当に、条件をつくる、環境を整備することが
ものすごく大事なんです。
さらに、冒頭で紹介した本を読んで、感じたんですけど、
ものって、冷えて固まるときに、そこの型にあわせて 固まるんですよね。
核になるものというか、集まれる場所というか、そういうものが
物質が形作られるときには、必要なわけで。
ということは、
思念が固まる、影響するときも、自由自在というよりも
たまたまそこにあったり、ぶつかったりしたものと一緒になって固着する。
物質化する。
これに照らし合わせて考えるなら、
思念があって それが形になるときは、思念がある程度強くても
それよりも現実にある物質や状況(実際の言動や在り方そのもの)にそって 形作られる可能性が高い。
そう考えると、思念だけで 思い通りになるなんて そんな単純なことが
この世界で起きているとは思えない。
いや、可能性は十分にあると思うよ。
他の空気みたいなものとか、
そもそも思念が脳内で生まれてから 自分のカラダの外に出るために通過する
頭蓋骨とか皮膚とか
そういった邪魔者とか、他の思念やらなにやらに
邪魔されないくらい強固な意志を持っている人がいたら、それはありえる。
でも それくらいの強固な意志がある人は
おそらく それに負けないくらいの行動力があるからさ、
たぶん、行動もしてる(笑)。
思念よりも、行動の方が、強いんですよね。
マインド云々じゃなくて、実際に物質(カラダとかその場の空気とか)が動いてるでしょ。
素粒子よりも大きくてがっつり重さがあるものが動いてるんだから
そりゃこの世界への影響力も強い。
そして、ゆらがないよね。
私たちの一歩では コンクリートは割れないけど
ゴジラがあるいたら 地割れするのと同じ(笑)
そして 思念が固着しやすいのは、思念が出たすぐ近くにある私たちのカラダで
カラダがゆがんでいたら、あたらしいものも 歪んでくっついていくよね、とか
思うわけです。
もちろん、その行動を引き起こすのは私たちの感情や思考なので
そういう意味では、感情も思考もとっても大事だけどね。
ただ、スプーン曲げとかは 自分でやったことないのでわかんないっす。
場の支配、ということを考えた時には、十分に可能性としては考えられけど、
話を聴いてる限りでは、素粒子うんぬんとは違う話な気がするんだよねー。
いつかやってみたいと思うけど、
一瞬の思念よりも、一つずつの物理的な積み重ねのが強いと思ってるので、
それは機会がめぐってきたときに、実際体験してみて検証してみたいと思います。
(誰か誘ってください(笑) あんまり怪しいのは嫌だよ(笑))
ということで、私の今の見解としては
・思考だけの引き寄せ的なことは 充分にあり得るが、そう簡単には起こらない。
(実際にはかすかには起こっているけれど、他のものにかき消されている可能性高い)
・もちろん、マインド、思考もとっても大事だけれど、行動や今の状況のがより強い。
・憧れのヒトや、尊敬する人が引き寄せとか マインドとかって言ってると、
さもそれだけで成功してたり輝いているように見えるけど
実際にその人たちは、相当の行動をしているので、 引き寄せに頼るよりは、動いた方が早い。
って感じです。
すみません、時流や流行に逆らったみたいな結論で。
でもね
この世界はもっと複雑で絡み合ってて難しくて
科学なんかじゃ解明されてないことが山ほどあって
でもその混沌の中にシンプルな法則がある。
それが科学のおもしろさです。
引き寄せってほんとにあるんだね!とか
思考が未来をつくるってほんとなんだね!とか
そこで終わってたらもったいない^_^
また、新たに学んだり体験したり検証したりして、このことに関して
進展したら、また記事も書こうと思います(^^)。
と思ったけど 続きも書いちゃいました(笑)
引き寄せの法則と素粒子の世界 カラダという物質と 思考という見えないもの。続き。
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