塗香(ずこう)は自分との向き合いらしい。調香中に感じていたこと。

 

 

先日、浜村早苗先生の連続お香講座の5回目でした。 

 

 

ご面識もないまま、FBで見かけて、すぐさま連続講座にお申し込みしたのは今年の年明けすぐ。 

 

 

お香というのは、火をつけるお線香だけ。 

 

日本のはパスタみたいに細長くて、

 

インドとかのは さんかくのもの。

 

 

そんな風にしか思っていなかった私には、

 

なんか、知らない言葉や世界もいっぱい出てきて、

 

 

お香にも、

 

火を直接つけて 煙を立ち上らせる「お線香」

 

 

 

 

調香したお香を 袋に入れておく「匂い袋」

 

 

 

 

ねりねりして、まぁるく丸めて、火や熱源の近くにおいて、熱で香り立たせる「練香」

 

 

 

そして、

今回作ったのは、手のひらに塗りこめ、身とココロと口を清める「塗香(ずこう)」 

 

こういったものが あることを知りました。

 

 

 

 

それぞれのお香の原料の量が決まっているものは別として、

 

自分の感覚で作っていく場合には、

 

毎回テーマがあった方がいいと言われます。

 

 

 

 

私が 今回の塗香を調香するときにテーマにしたのが

 

 

「太極図」

 

施術・療法相談の前後に使いたくて、

 

自分が 目の前のイノチとフラットに中庸に向き合えるようにと

 

その図をイメージしました。

 

 

 

そして、

 

一つ香を聞くたびに、これは白の部分、是は黒の部分、

これは回転する感じがする、これは右回り、左回り・・・・。 

 

 

・・・・・・・・・・と、なんていうんでしょう。

 

頭フル回転(笑) 

 

 

で、

ふと、トイレに行きたくなり、中座して戻ってくるまでの間。 

 

 

色んな人のいろんな言葉がよみがえります。

 

自己否定、自己肯定感、思い込み、トラウマ、完璧主義

自信の無さ・・・・・。

 

 

そして、水を流して手を洗った瞬間に、

 

「あ、こうしていつも自分を作ってたんだな、私」

 

って。 

 

 

戻ってきてからは、

 

さっきのイメージも、全部破棄して

 

一言「ありのまま」

 

と書いて、やり直し。

 

 

 

そして、調香の途中に、あるお香を入れたかどうかわからなくなり

先生に少し相談したときに言われたのが、

 

「けいちゃんは、もう、けいちゃんそのまんまでしょ。 

 

私から見たら、そのまんまよ。

 

それじゃ、だめなのかしら。」

 

って。

 

 

なんだか、ちょっと涙がこぼれそうになって。 

 

 

こうやって、ついつい、考えすぎる自分も、

頭がフル回転する自分も、

完璧を目指す自分も、

あ、考えすぎちゃったかもって軽くショックを受ける自分も、

 

ああ、全部自分。 

そのまんま。

 

 

そうかーって。 

 

そしたらとっても楽しくなってきました。 

 

 

ありのままの自分は、今ココにいて、ここに在って。

 

生まれたこの瞬間から、一瞬一秒たりとも、

 

どこにも行ったことがなかった。 

 

 

こういうことなのかなって。

 

またなんとなくひとつ、スッと糸がほどけた気がしました。 

 

 

 

夜になって、早苗先生からのコメント。

 

「塗香は自分との向き合いだから」

 

って。 

 

 

ええ、かーなりぐわんぐわんして、

 

その日はぐったりぐっすり寝ましたとさ(笑) 

 

 

 

日本古来から続くものって、いい。

 

 

 

でも、そのあたもすっ飛ばしてるものも、これまた面白い(笑)

 

届いた(笑)

 

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