【統合医療の学び】
前2つの投稿と並行して、先週末は、
今春から受講している、
神奈川歯科大学統合医療学講座の一期上の方々の修了式へ参加。
キネシオロジー体験会や情報交換会、懇親会もあり、講師陣やたくさんの受講生の方々とも交流ができました。
この講座を立ち上げた川嶋朗特任教授からは、統合医療の必要性や、日本は国としての研究がまだまだ浅いこと、人生100年時代での統合医療の必要性や、今後の展望と日本臨床統合医療学会の設立の話、統合医療アドバイザーの育成についてなど。
他の講師陣のお話もそれぞれに、非常に興味深いものばかりでした。
修了生や受講生の自己紹介もあり、半数以上が医師や看護師の方々でした。
お一人、歯科医の方のお話では、歯科も他の医科との連携は必須の時代だと。
でも、現実として、医師からみると歯科医は少し格下と言うか、まあそんな感じでどうしてもみられると。
だから統合医療として連携するには、歯科医がもっともっと勉強しなければとおっしゃてました。
歯科医の方でさえ、それを感じるならば、それこそ施術家含めたセラピストなどは、たぶん医療者からみたらド素人です。
個人的には意見を尊重して聞いてくださる医師が多いのも知っているんですが、社会全体としてはたぶんそれが現実で。
たどり着いた人にわかってもらえばいい。
意識が高い人だけがやっていけばいい。
その考えもわかるのですが、私自身は、
徒手療法はもちろんのこと、他の自然療法代替療法伝統医療も、保険適用はできなくても、せめて選択肢の一つとして誰もが知る機会が与えられる環境にしたい、と願っています。
困っている人たちが、医療現場にいるからです。
そのためには、我々のような徒手療法家はもちろんのこと、およそ人の健康と関わることを仕事とするならば、もっともっと勉強し、学びを深めていくことは必須だなと感じた時間でした。
私も自然派ママとして自然療法代替療法の世界に踏み入れましたので、医療批判や医療への恐怖を抱えていた時期もありました。
でも、いろんなことを経て、何か一つだけではどうにもならない現実があるともおもいしらされました。
統合医療的ケアが、医療でどうにもならないから、どうにか心だけでも安らかに
という感じで、心理面の緩和ケアに偏りがちなのも気になるところです。
心と体は一つ。
同じものなのだから、心が治るなら身体も治って然るべきで。
緩和でも妥協でも諦めでもない、治癒への道の可能性は、統合医療にもあると私はずっと考えています。
私自身は、徒手療法家施術家としての学びを軸に、これからも統合医療に関わっていくつもりです。
ニーズがあれば、供給が生まれるのも事実なので。お仕事にされていない方も、ご自身の身体の健康とはいったいなんなのか。それを尊重し、医療とともにサポートしてくれるものはないのかと、ぜひアンテナをはっていただけたらと、願います。
川嶋朗教授は、端的に言えば
「統合医療は、患者主体の人を幸せにする医療」
と定義されました。
患者主体ということは、
いずれ患者になるかもしれない私たちがしたい治療を選ぶ
ということです。
選ぶと言うことは、知ってある程度の理解がないと、選べません。
たまに、直感で選ぶ、と言う方もいますが、自分の命がかかった病の治療を、直感で選べるだろうか、
病にかかっている自分の直感は果たして信じていいのだろうか、
そんな建設的な批判意識も、自分に向けていきたいところです。
日本の統合医療が、建設的に発展していくことを願います。
先生方、お会いしたみなさま、ありがとうございました。
残り半期もまずよろしくお願いします!


